こんばんわ。
本日は陸前高田市災害ボランティアセンター、通称「ボラセン」の事を書きます。
我々ゆいまーる行動隊の担当業務のひとつに、ボラセンにてニーズ(ボランティアの要請)を
マッチング(ボランティアにニーズを紹介)する業務を担当しています。
通常業務では、ニーズのみ申請者から受け取り、ボランティアへ紹介するだけの仲介業務を
行ってきました。申請されたニーズに現場確認が必要であることはわかっていましたが、そこまで
ボランティアセンターで確認することに手が回せなかったというのが現状でした。
しかしながら、この度、現場確認業務が始まる事なり、マッチング業務の代表として現場調査に
同行することになりました。
今回、現場調査に伺ったのは陸前高田市の市街地にて被災した家の周囲の
片づけ業務でした。
実は、このお宅は隣に、右手にもうひと棟の家、左手に蔵という三棟の建物があったそうですが、
調査の際は真ん中の一棟しか残っていませんでした。
蔵は、5メートルほど手前に流されさかさまになってたそうです。
また以前手前にあった、もうひと棟の家は、残った家の後ろ側に流されました。
依頼主に話を聞くと「ガレキの中から貴重品を探してほしいとのことでした」
その方は、家が流されず残っていて、すごい有り難い。そして、流されずに残った
思い出の品を集めたいので、ボランティアをお願いしたんです」と話していました。
「残したい品々は大したものではないかもしれないので、ものすごく申し訳なく思うのですが
流されずに残った品々を捨てることは出来ないんです。たとえそれが使えなくても…」
とも、話してくれました。
我々が目にしている散乱した物は、ゴミじゃなくて、
倒壊した家々もガレキではなく、災害前とかわらずに家なんだと
そして、我々はここに作業をするために来ているのではない。
人々の思いに触れ、すごく考えさせられる一日でした。
陸前高田市災害ボランティアセンターの皆様
ボラセンマッチングチームを、第二陣、第三陣と共に支えてくれた
岩手大学ボランティアチームのメンバーが本日で業務終了となりました。
一緒に頑張ったメンバーにお礼を伝えたく掲出させてもらいました。
ありがとうございました。(前列左から2番目~6番目が岩手大のメンバー)